2013年10月13日日曜日

久しぶりの日曜の晴天

日曜のチューリッヒの天気予報は、このところずっと続いている、白い雲マークに太陽が少し出ているような記号でした。

ですが、朝の天気が意外に良く、段々雲が少なくなり青空が広がってきました。今日は一日家でのんびりする予定でしたが、昼食後にチューリッヒ湖畔のチャイナガーデンに出かけました。

湖畔は、予想外の人出でびっくりです。以前、8月末の平日に来たこともあったのですが、その時のゆうに3、4倍の人出。日曜は行くところが少ないのと、久しぶりの晴天の相乗効果だったのでしょうか。なにせ、私の記憶によれば、18日ぶりの晴天。
チャイナガーデンの横には、子供の遊び場Spielplatzもあるのですが、そこも大勢の子供で賑わってました。

湖畔には、前回もいたのですが、石のアートを作っている人がいます。器用に石を重ねています。


そして、湖畔からは久しぶりにアルプス方面のお山が良く見えました。山頂の雪が前より増えている感じです。

チャイナガーデン自体はこじんまりしたところで、まあ私達日本人にはなんとなく見慣れたものでした。スイスの人には新鮮なものと思いますが。

今日は一日久しぶりの晴天を満喫しましたが、空には飛行機雲が多数残っていたように、また翌日からは天気が崩れるようです

2013年10月10日木曜日

ユングフラウヨッホその2

「ユングフラウヨッホその1」の続きです。

グリンデルワルトに宿泊した翌日です。

朝にグリンデルワルトから見える、アイガーやヴェッターホルンの山頂が、この日は雲がかかってなく見えました。そして、テレビに流れたユングフラウヨッホからの映像も視界が十分だったので、ユングフラウヨッホを目指すことを、決心しました。
前日は山頂が隠れていたアイガーが、この日はくっきりです。

9時過ぎに日本語観光案内所に訪れ、ユングフラウヨッホまでの往復切符を買い、まずは、グリンデルワルトからクライネシャイデックまでの登山鉄道に乗りました。
最初のグルント駅までは下りとなり、そこで方向転換するので、座る椅子の方向は要注意です。折り返しのグルント駅から進行方向左側(グリンデルワルトの時は、進行方向右側)に座れば、マッターホルンを見上げる景色が見えます。車内から見上げるマッターホルンは、とても迫力がありました。

40分ほどで、クライネシャイデックに到着。ここからいよいよ、ユングフラウヨッホ鉄道に乗るのですが、反対側のウェンゲンのほうから来る乗客も合流するので、ここで一気に電車が混雑しました。座れないことはなかったのですが、グループで一緒の席を確保しようとすると、大変でした。
赤い電車が、我々をユングフラウヨッホまで運びます
目的地:ユングフラウヨッホの展望台

いよいよ電車が出発し、アイガーの麓なる駅アイガーグレッチャーを過ぎると、電車はトンネルの中に入り、この先はずっとトンネルです。景色は楽しめないので、車内のモニターでユングフラウヨッホの情報を確認します。
途中二つのトンネル内駅に5分間停車します。どちらもホームから展望台が直結しているので、すぐに見られます。最初のアイガーヴァントからは、インターラーケンの秋の景色が見えましたが、次のアイスメーアからは、一転して、南側の氷河の冬景色が見えました。
アイガーヴァントから。遠くインターラーケンの湖が見えます
アイスメアから。南側は一転氷河の景色

そしてついに、ユングフラウヨッホ駅に到着です。トンネル内の駅を出て、順路通りめぐると、最初に展望台スフィンクス・テラスまで、エレベータで登ります。展望台からは、両側にメンヒとユングフラウの山頂が、南側にはアレッチ氷河が雄大に流れていました。この雄大な流れが見られて、ここにきて良かったと思いました。
ユングフラウが、間近に
アレッチ氷河が流れてます

その後、内部をいろいろ見学し、レストランで休息しつつ、屋外の雪が積もっている展望台プラトーを見学しました。

しかし、しばらくしてトラブル発生。展望台ではしゃいでしまったせいか、食べ物が悪かったのか、眠りから覚めた娘に食事をさせていたところ、突然、食べ物をはいてしまいました。どうやら、高山病にかかってしまったようです。慌てて介抱しつつ、急きょ下山することにして、1時半の電車で降りることとなりました。電車に乗った頃はまだ少しぐったりしてましたが、クライネ・シャイデックに着くころには、かなり回復してきました。
これまで娘の体調はそんなに悪くなく、3000mにも行ったことがあるので大丈夫だろう、と少し油断してしまったかもしれません。大事にいたらなくて結果的に良かったですが、子連れで無理をしてはいけないこと、あらためて肝に銘じておきます。


ユングフラウヨッホは、とにかく料金が高いので(グリンデルワルトからの往復で、1/2でも88スイスフラン)、人によっては、高いだけでおすすめしない人もいるようですが、今回私は、ユングフラウとメンヒを間近で見られ、アレッチ氷河の流れていく場所の景色もとても綺麗で、これらの景色を見られたので、とても満足しています。今回が、本当にラストチャンスでしたので。

チューリッヒ空港の送迎デッキは、子供の遊び場付き

先週チューリッヒに来てくれた、母と義姉が帰国するので、チューリッヒ空港に見送りに行きました。

空港の出発ゲートへの入口で、二人を見送った後、少し空港見学でも、と思い、周辺を散策してみると、Observation Deck(送迎デッキ)があったので、ちょっと飛行機でも見てくることにしました。

通路から見えた送迎デッキの先には大勢の人が見えたのですが、そこに行く途中には、入口ゲートが設けられていました。どうやら送迎デッキは有料エリアで、大人一人5フランのようです。
送迎デッキ入口。奥にセキュリティーゲートがあります
見送り前に、母からもらった余った小銭をもらっていたので、せっかくなら見てくるかと思い、入ることにしました。そして、入口の発券カウンターで5フラン払おうとしたところ、発券の機械がトラブってしまったようで、しばらく待っていると「機械が故障しているから、ただでいいよ」と言われ、フリーの切符をもらい、中に入れることができました。ラッキーです。
左大人用。Gratis(無料)と書いてあります。右は10歳以下の子供用で、元々タダです。

入口のゲートを通ると、その先は空港の搭乗口と同等のセキュリティーチェックがあります。リュックをおろし、財布や鍵をポケットから出し、ベルトをはずし、ベビーカーをたたんで、と入念なチェックがありました。(でも、水筒はOKです)

無事セキュリティチェックを終えて、送迎デッキに進んでいくと、飛行機が飛んでいく姿が見えてきました。この送迎デッキは、チューリッヒ空港の搭乗ゲートBの屋上にあるのですが、先端は、一番長い滑走路のすぐ近くなので、この滑走路から南東方向に離陸する飛行機がすぐ近くに見えて、迫力があります。

そして、デッキにはかなり大勢の人がいたのですが、やがてその理由がわかりました。目の前の滑走路の向こうからひときわ大きな機体がやってきたと思ったら、シンガポール航空のA380です。一番長い滑走路をフルに使って、ちょうど我々の目の前あたりから空に飛び立っていきました。これが目当ての人が多かったのか、A380が飛び立つと、半数くらいの人が帰って行きました。
シンガポール航空A380が飛び立っていきました

そして、このデッキの先には、子供の遊び場(spielplatz)がありました。飛行機の遊具、すべり台、ブランコ等がありました。娘が気に入って、しばらくここで遊んできました。

真ん中に飛行機の遊具、他にすべり台やブランコがあります
お見送りのほうはというと、チューリッヒ空港から飛び立つ多くの飛行機は、当然ながらswissの航空機で、日本行きの出発ゲートEゲートは直接見えないので、どの飛行機かは、判別できませんでした。

離陸方向によってはかなり迫力がある飛行機が見え、子供の遊び場も充実していて、飛行機好きにはおすすめですが、季節的にちょっと寒くなってきたのが難点ですかね。

2013年10月8日火曜日

2度目の、ラインの滝

先週の水曜から、母と兄のお嫁さんが、娘に会いにチューリッヒにやってきてくれました。

二人とも、日本での用事があるため、滞在期間が短いのですが、その滞在期間中は運の悪いこと(それとも季節的に普通のことなのでしょうか?)、ずっとどんよりとした天気が続き、ちょっと残念な状況でした。

土曜まではチューリッヒの街を中心に回っていたのですが、日曜日の街中はお店が閉まってさびしいので、この日は、チューリッヒから手軽に行ける観光地、ラインの滝に行ってきました。

私と妻と娘は、チューリッヒに来て最初の日曜日に行ってたのですが、今回は、妻が仕事で不在であり、また、義父母もまだ行っていないので行きたい、ということだったので、総勢6人で出かけてきました。

待ち合わせのZürich Oerlikon駅は、ホーム拡張工事が続いているのですが、その工事の一環で、いつも使っていた通路が閉鎖状態で、遠回りを強いられる構造となり、さらに使いにくくなってました。チューリッヒに来て以来、工事には悩まされます。
ここから急行(Regio Express)で30分ほどで、Schaffhausenの駅に到着。駅前から1番のバスでラインの滝へ、向かいます。バスの時刻表を見ると、夏の時期よりも本数が少なかったです。やはり、もう観光シーズンが終わってきているのでしょうか?

1番バスで7、8分ほどのNeuhauzen zentrumとういバス停で降り、案内どおりに進んで、坂を下って行った先に、ラインの滝が見えます。日曜なので、バス停周辺の街中は寂しかったのですが、滝周辺にたどり着くと、観光客が集まっていました。

ラインの滝は、ライン川にある唯一の滝です。滝としての落差はそれほどではないのですが、川幅の広さのまま滝になっているので、滝としてはかなり広いもので、そのため、水量がかなりあり、豪快な音をたてているので、迫力は十分です。

7月の時と比べ、水量にあまり変わりはないと感じましたが、写真で比べてみると、やはり少し少なくなっていますね。
7月のラインの滝
10月のラインの滝。川底の露出部分が増えてます

バス停から歩いて行くと、ちょうど滝の落下場所の横に来るのですが、今回はそこから、下流のほうに移動して、川岸にあるレストランで昼食を取りました。ちょうど滝が正面から眺められるレストランなのですが、窓際の席は予約でいっぱいで、ちょっと奥まった席となってましたが、滝は十分に眺められました。

昼食を取っている間に少し天気が回復し、日射しが出てきました。そこで、今回は船に乗って、ラインの滝の真ん中にある岩を目指すことにしました。
岩に行く船は、一人8フラン。乗船の条件を示すアイコンが示されていますが、バギーカー不可、抱っこ不可、身長1.25m以上という条件があり、当然ながら、娘を連れていくことはできません。
娘は義母が預かってくれることになったので、残り4名で岩に向かいました。
岩場にある注意書き。残念ながら小さい子供は無理です

岩まではボートで向かいます。滝の直前でかなりあおられますが、降り場のところは先端を木にのりあげさせて固定しているので、船尾は揺れますが、乗り降りは思ったよりスムーズに乗ることができました。
そして、岩の頂上に登る階段があります。結構、急な階段で最後のほうがきつく、意外に足にきます。岩の頂上から眺める滝の景色は、滝の豪快さを身近に感じられました。
この岩場の上に登りました
 
後、今回は行きませんでしたが、この船着き場からは、対岸のお城の麓に行き、対岸のほうから滝を見学して戻ってくるコースもあり、こちらは往復7.5フランでした。こちらは、上記のような制限がないので、子供連れでも行けそうです。
対岸のお城
 なお、このお城のすぐ近くに、Schloss Laufen am Rheinfallという駅があり、チューリッヒからWinterthur(ヴィンタートゥール)を経由して行けます。各駅なので時間がかかりますが、ZVV(チューリッヒ交通)の圏内なので、9'clockパス(25フラン、半額12.5フラン)が使えるので、シャフハウゼンに行く(43.6フラン、半額21.8フラン)よりお得に行けますが、シャフハウゼンの街は範囲外です。

このラインの滝の船は、10月いっぱいで終わりで、11月~4月は予約のみのようです。ここにも、観光シーズンの終わりが、訪れてます。



2013年10月7日月曜日

ユングフラウヨッホその1

遅くなりましたが、先週、ユングフラウヨッホに行ってきました。

スイスに来て最初の頃は、ブログの更新もおぼつかなかったので書いてなかったのですが、
7月中旬に一度、ベルナーオーバーラント地域に行ってきました。その時は、ベルンの街を散策した後に、ラウターブルーネンで一泊。シュタウプバッハの滝を見て、翌日、ウェンゲンからロープウェイに乗り、アイガー、メンヒ、ユングフラウの三山が眺められる、メンリッヘェンに登ってきました。
7月中旬の、アイガー、メンヒ、ユングフラウ。とても綺麗でした

この時は、スイスに来てまだ3週間で、娘を高い山に慣らす意味で、2000m級のメンリッヘェンで抑えたのですが、この日は青空が綺麗な天気で、とても素敵な景色でした。
次に来る時は、あそこ(ユングフラウヨッホ)まで行くぞー、と考えてました。

8月下旬頃から、週末の天気が良かったら行く、と画策してたのですが、あいにく週末と天気の相性が良くなく、なかなかいけませんでした。

そして、義父母と遠出ができる最後の週末であった、先週の天気予報も日曜の天気が良くありませんでした。どうしようか、と思ってたところ、金土なら天気が多少良く、そして金曜日の都合もつくようだったので、今回は金土の一泊で、ユングフラウヨッホに出かけることにしました。

チューリッヒ中央駅を11時頃に出発し、13時半頃に今日の宿泊先、グリンデルワルドに到着です。グリンデルワルドからは、アイガーとヴェッターホルンが見られるのですが、この日の山頂は共に雲がかかってました。

今日の宿は、4人で、ベッドループ2つがつながっているコネクティングルームだったのですが、バスルームを介してつながる、という変わった構造。誰かがトイレに入ってしまうと、部屋の行き来ができないので、ちょっと不便です。

宿に早めにチェックインできたのですが、娘は寝てしまったので、妻と二人で、ロープウェイでフィルストまで登ってきました。もうすっかり秋なのか、フィルスト周辺の風景は黄色い草原の景色でしたが、山のほうの景色は視界が見えてよかったです。フィルストから1時間ほど歩いてバッハアルプゼーという湖まで行くのが定番のハイキングコースのようですが、時間がなかったので、途中までハイキングして帰ってきました。

そして帰りに、アトラクション、フィルスト・フライヤーに乗ってきました。ロープウェイ一駅分800mをブランコのようなものに乗って滑走するアトラクションです。時間を確認せずに乗り場に行くと、ちょうど終わろうとしているところでしたが、乗ることができました。16時までの営業時間だったのですが、16:15頃に乗せてもらえました。

フィルスト・フライヤーの乗り場。
リュックを前にかかえて、ブランコのような椅子に座り、ベルトで身体を固定したら、いよいよスタートです。競馬のようなゲートが開くと、一気に滑り出しました。結構なスピード(80km/hほどらしい)が出て、1分弱ほどですが、滑走感が気持ちよかったです。最後は、レールのダンパーで勢いを止める方式なので、身体が90°近く前方に振られるのが、ちょっと怖かったです。乱暴な止め方です。

27フランと高いですが、一回体験してみる価値はあったかな、と思いました。
このベルトに身体を固定して下ります。

グリンデルワルトに戻った後は、お買い物をして、夕ご飯は久しぶりに中華料理のお店に入りました。
さて、翌日の天気はどうなるのか? ドキドキしながら眠りにつきました。