2013年9月30日月曜日

ジュネーブ、レマン湖周辺訪問記(その3)

ローザンヌで一泊した翌日の午前中に、モントルーにあるシヨン城まで行ってきました。シヨン城までは、おおよそ40分程度。シヨン城の最寄りの駅に止まる直通の各駅停車か、モントルーまで急行などで行き、バスに乗り換えて行くこともできます。
また、SBBでは、シヨン城までの往復切符とシヨン城の入場料とのセット券が売られています。自動販売機でも購入できるので、それを使いました。

モントルーまでの列車は、湖畔すれすれのところを走っているので、レマン湖の眺めがとてもきれいに見えます。列車の両側には、ブドウ畑が広がっています。
途中のVevey(ヴェヴェイ)という街は、ネスレの本社がある街です。
車内から、ネスレ本社

シヨン城の最寄り駅VEYTAUX-CHILLON(ベトゥーシヨン)に到着し、海側の歩道を歩くと、湖に浮かぶシヨン城が見えてきました。入口までは10分程度です。
湖に浮かぶシヨン城

シヨン城に入り、荷物とベビーカーをロッカーに預けて、城内を散策です。この日は中国人の団体客が、とても多かったです。
最初に、地下の牢獄や処刑場など、何となくしめった空間から見学し、その後徐々に上に登って、宴会場や寝室等多くの部屋を回り、最後に城の一番高い塔に登ります。部屋と部屋とが入り組んでいて、RPGのダンジョンみたいで面白かったです。娘も、地下室などは怖がりましたが、城内を楽しそうに回ってました。

シヨン城は、おおむね2時間ほど見学して、再びローザンヌに戻りました。

ローザンヌでまだ時間があったので、ノートルダム大聖堂に向かいました。

大聖堂までは、スイス唯一のメトロ(地下鉄)で移動したのですが、ローザンヌ駅の地下鉄のホームが、まるでケーブルカーの乗り場のように傾斜していて、びっくりです。
柱とホームの角度に注目
普通、地下鉄の駅は水平ですから。最初は、この地下鉄の駅すべてがそうなのか、と思っていたのですが、どうやらローザンヌ駅だけ特殊なようで、車内にも、ローザンヌ駅だけ注意するように、との案内がありました。
12%って、かなりの傾斜ですよ

メトロで二駅乗り、賑やかな街中を通り過ぎ、坂道を登っていったところに、ノートルダム大聖堂はありました。地球の歩き方によれば「スイスで一番綺麗な大聖堂」だそうで、たしかにその迫力は十分でした。
大聖堂の塔

大聖堂前の広場からの眺めも綺麗ですが、せっかくなので、大聖堂の塔にも登ることにしました。入場料はここも4フラン。塔の入場料は、全スイス共通なのでしょうか? 240段近くの階段を上って眺めるレマン湖とローザンヌ市街は、一見の価値ありだと思います。

ローザンヌからチューリッヒまでの帰りのICは特にトラブルも無く、無事チューリッヒに着きました。初めてのフランス語圏の旅でしたが、レマン湖とシヨン城が、特に良かったです。また、機会があったら、ジュネーブの国連に再チャレンジしたいです。

2013年9月26日木曜日

ジュネーブ、レマン湖周辺訪問記(その2)

ジュネーブ2日目午前中は、私たちの職場の関連の深い国際機関の職場に訪れ、現在赴任中の同期のご厚意により、職場見学等をしてきました。

この訪問には、娘を連れていくことはできなかったので、彼の奥様に子守りをお願いすることになりました。ですが、スイスに来てから、親戚から離れるのは、実は今回でまだ2回目。私たち夫婦が「お仕事だから」と出かけようとすると、「一緒にいくー」と泣きそうになる娘を振り切って、出ることになりました。
ほぼ2時間後帰ってみると、どうやらDVDとか見せてもらって、何とかこらえてくれたようです。奥様には、本当に感謝です。ありがとうございました。

そして、お仕事絡みのミッションが終了したので、ジュネーブ駅で義父母と合流し、coopレストランで昼食。しかしよく考えたら、チューリッヒには、migrosレストランはあったけど、coopレストランはないんですね。そのほかにも、同じcoopでも商品の品ぞろえが違うし、同じような商品でも微妙に違うところがあったりします。
例えば、私たちがよく買うcoopの牛乳は、回転式のキャップがついているのですが、ジュネーブでは、デザインは同じなんだけど、キャップでなく、ハサミで切らなくてはならないタイプでした。ドイツ語圏とフランス語圏の違いなのか、それとも、実は州によっていろいろ違っているのか? 今度別の街に行ったら、確かめてみます。

そして、国連前の広場を通り過ぎ、正面左手の坂を登った先に、国連ガイドツアーの入口があります。そこからガイドツアーに参加する予定だったのですが…
入口には、セキュリティーチェックゲートがあるのですが、警備の人に、「大きな荷物を持っては入れない」と言われてしまいました。確かに周りの人を見てみると、荷物らしきものをほとんどもっていません。観光バスにでも置いてきたのでしょう。
そして、コインロッカー等も特に用意されてなかったので、私たちは国連に入るのをあきらめました。残念です。地球の歩き方、ちゃんと注意事項として書いておいてくださいよー

仕方ないので、目の前にあった国際赤十字の博物館を見学してきました。手荷物をロッカーにいれて(国連に行けたかな?)博物館を見学してきました。
博物館の入口は、この左下のほう

その後、国連前広場に戻り、もう一度国連正面を、見学してきました。
国連正面にはポールが並んでいて、本来なら各国の国旗が掲揚されている場所なのですが、現在工事中で取り外されていました。
国連正面と椅子。 

そして、湖畔のほうまで移動し、湖畔を船で移動しました。今日も大噴水は元気でしたが、ちょうど夕方6時になると、噴水はピタッと止まってしまいました。

夜にローザンヌに移動し、今夜はここで宿泊。ローザンヌに宿泊すると交通カードがもらえるので、それでバスに乗って街の中心のほうにあるレストランで夕食をいただきました。

2013年9月24日火曜日

ジュネーブ、レマン湖周辺訪問記(その1)ジュネーブ

ジュネーブ行きの列車の車両故障に遭遇する、という展開で始まった、ジュネーブ訪問ですが、乗り換えた後続列車でしばらく進むと、ようやくレマン湖の姿が見えてきました。ローザンヌまでは、列車はブドウ畑の中の高台を走るので、そこから眺める広大なレマン湖と向かいのフランス領の山の調和が、とてもきれいでした。
チューリッヒ湖を見慣れていたので、レマン湖の大きさに感動

そして、ジュネーブに1時間半遅れて到着した私たちを、私の同期が迎えに来てくれました。遅れた原因が私たちにあるわけではないですが、彼には本当にご迷惑をおかけしました。
ジュネーブに着いた私たちに彼は、「スリには気をつけて」と何度も警告してくれます。チューリッヒ生活の治安の良さにすっかりゆるみきった私たちの気持ちが、引き締まります。 子供連れは特に気を取られがちなので…

最初にトラムに乗ったのですが、ジュネーブのトラムはチューリッヒと違って左右両側に扉があります。ジュネーブ中央駅(コルナバン)の乗車ホームは島式なので、進行方向左側のドアが開きましたが、降りたところの停留所は右側でした。幅も少し狭い感じで、ベビーカーを乗せるスペースがあまりない感じです。
トラム進行方向左側にも扉があります
その後、彼の家に荷物を置かせてもらい、この日は、ジュネーブの旧市街と湖畔を見学しにバスで移動しました。しかし、バスがのろいです。中心部にさしかかると、なかなか進みません。軽快なチューリッヒのバスに慣れていたので、この遅さにはちょっとビックリです。

ヌーブ広場のバス停でバスを降り、バスティヨン公園内の宗教改革記念碑を見て、その後、そして旧市街の丘のほうに登って行きました。ジュネーブの旧市街は、チューリッヒよりも歴史を感じさせ(古めかしい?)ます。
宗教改革記念碑

そして、丘の上を歩いていると、湖のほうに一筋の雲か、と思ったら、実は大噴水の上のほうでした。大噴水のことはガイドで知ってましたが、まさか、こんな離れた所から上のほうが見えるような規模だとは思いませんでした。近くで見るのが楽しみになります。
街の間の先に見えるのは、大噴水の水
旧市街を降りていくと、移動式のメリーゴーランドがありました。チューリッヒ周辺でも見かけてましたが、スイスは本当に移動式の遊園施設が多いです。そして、湖畔手前の花時計を通りすぎると、湖畔に到着しました。
目の前の大噴水は、かなりの迫力です。「おいおい、そんなに気合いいれなくてもいいよ。」と思わず声をかけたくなるくらい、頑張って吹上げてます。

実物の高さにビックリ
そこから川沿いを歩き、スウォッチコレクションを見てから、再びトラムに乗りましたが、ちょうど夕方のラッシュ時で、トラムの中がかなり満員状態。日本のラッシュ並みの密度で、ベビーカーはちょっとつらかった…

この日は彼の家にお世話になり、久しぶりの話に盛り上がりワインをかなりいただいてしまいました。

2013年9月23日月曜日

Zürich Multimobil

ジュネーブから帰ってきた翌日の日曜日。
毎週何をするか悩む日曜日ですが、この日はチューリッヒの中心で、Zürich Multimobilというイベントをやっているようなので、見てきました。

イベントは、エコフレンドリーな乗り物(自転車、電気自動車等)に関することをテーマにしたものようで、金曜日から日曜日にやっていたようですが、この日曜日は、リンマット川を中心としたエリアを車が入れないエリアとしていて、そこでイベントや出店が出ているようでした。

Centralの停留所からリンマット川沿いをチューリッヒ湖のほうにすすんでいくと、いろんなイベント会場がつくられていましたが、最初の橋の上に、blasioの遊び場ができてました。このblasioという企画は、チューリッヒ市内のあちこちで、飛び跳ねることのできるゴムマットの遊び場を提供しているもののようです。他にも、線路の上を走る子供サイズの手漕ぎの乗り物、大人二人が漕ぐ乗り物、路上のお絵描きゾーン、曲芸の道具の体験場所などがあり、娘もいろいろ試してみました。

また、会場では風船も配られていて、皆ベビーカーや帽子に取り付けてました。私たちも、黄色と青の風船をもらいました。
他の場所には、移動式のメリーゴーランド(カルーセル)が設置されていて、そこに行くとミニSLが運転されてました。このミニSLは、本当に石炭で動かしているものので、今回ようやく娘も乗ることができました。ちなみにSLは、一人2フランです。

このイベントは6時で終了するし、子供の遊び場もある健全なイベントだったので、家族で十分に楽しめました。

2013年9月22日日曜日

ジュネーブ、レマン湖周辺訪問記(その0)、SBBのトラブル

スイスの西の端にあるジュネーブは、皆様ご存知のとおり、国際機関が集まる都市。

私達夫婦の職場と関連の強い国際機関もそこにあり、現在、私の職場の同期が赴任中でもあったので、その彼に連絡を取って、ジュネーブに行ってきました。

しかしいきなりSBBのトラブルに巻き込まれることになり… 今回はそのお話。

9:32チューリッヒ中央駅発の列車は、例によってプレイルーム付きの車両。この日は平日なので他に子供は一組だけとすいてます。このまま娘を遊ばせながら、ジュネーブには12:15に到着する予定でした。

ドイツ語圏とフランス語圏の境界の駅、フリブール/フライブルクを過ぎて、ローザンヌに向かっているところ、列車は突然、急停車しました。
ドイツ語圏、フランス語圏の境界駅、Fribourg/Freiburg。ここまでは順調だったのですが…

しばらくして車内アナウンスが流れたのですが、ドイツ語とフランス語のみ。さて何が起こっているのか? と思っていると、もう一人遊んでいた子供のお父さんが、私達に英語でアナウンスの内容を教えてくれました。大変ありがたいことです。アナウンスでは、停車の理由は言わなかったけどすぐに発車する、とのことで、実際数分後に列車は動き出しました。
ところが、全然スピードが上がる様子がなく、ノロノロ走っているうちに再び停車。車両トラブルがあったとのアナウンスがあリました。どうやら電気機関車が故障したようです。

その後どうなるかはまだ不明で、しばらく止まっているうちに、隣の線路を30分後の列車が我々を追い抜いてしまいました。
ヨーロッパの複線は、システム的には単線並列であることが多く、その場合、渡り線さえあれば列車は右側も左側も通行できます。なので、後続の電車が横付けして、そちらに乗り換えるようなことも期待していたのですが、どうやら後続の列車のダイヤが優先されたようで、我々は置いてきぼりにされてしまいました。

結局、近くの少し大きな駅まで逆走して、後続の列車に乗り換えることになったのですが、ノロノロ逆走している間に再び次の後続列車に抜かれたようで、結局、私達が乗り換える列車は、当初の一時間半後の列車になりました。そしてやっと、Romontという、普段は特急が止まらない駅に着き、列車を乗り換えることになりました。

Romontの駅は、ホーム長が少し短かったです
列車を降りようとしたところで、車掌から、SBBで使える10フラン分のチケットを迷惑料として貰いました。日本だと2時間以上の遅延だと特急料金が払い戻されますが、特急料金の概念のないスイスでもこういう補償手段があるのですね。でも、他のヨーロッパでは鉄道が遅れるのは当たり前なので、補償などなさそうですが

10フランのお詫びチケット

Romontに臨時停車した後続列車は、プレイルーム無しの列車でした。そこから一時間ほどで、ジュネーブに到着。結局、4時間15分の長旅になってしまいました。

2013年9月17日火曜日

ティチーノ州旅行、2日目(スイス・ミニアチュール)

ルガーノで泊まったホテルは、前日乗ったケーブルカーの真上。6時過ぎからはケーブルカーの音が聞こえて、何となく目が覚めました。

日曜日のルガーノは、朝から雨。残念ながら、二日前に変わった予報は、そのままでした。
雨模様なので、山頂に登るのはあきらめ、ルガーノからSBBで二つ先の駅にある、スイス・ミニアチュール(Swissminiatur)に行ってきました。

日本では、東武ワールドスクエアにあたるようなもので、スイスの名所を25分の1で展示してある施設です。敷地はそれほど広くないと思ったのですが、展示物の数は100以上を超えていて、順番に見ていくと、かなり時間がかかり結構楽しめます。

そして敷地内にはミニ鉄道が走っていました。娘がこのミニ鉄道に乗りたがったので、乗り場にいったところ、最初に行った時には運行時間に合わず、そこでお昼を食べることしてしまったのが失敗で、お昼を過ぎたタイミングでも乗り過ごし、今度こそと次の運行時間を目指したのですが、雨が強くなり運行中止に… 娘には、「ごめんね、乗れなくなっちゃったの 」と、平謝りでした。やはり、こういうものは、乗れるタイミングでさっさと乗るべきでした。

帰るころには雨も強くなってきたので、チューリッヒまで帰ることに。ルガーノからの直行列車は、14両編成だけど、2等車は先頭2両、中間4両、後ろに2両。チューリッヒ中央駅では先頭のほうが帰りやすいので、先頭のほうの車両を目指したのですが、これが、後々トラブルのもとに…

やってきた電車の一両目の窓には、予約車両である旨表記されていたので、しかたなく二両目に。しかし十分席は確保できたので、3時間弱このままいけると思っていたのですが…

次の駅ベリンツィオーナから乗ってきた乗客の動きがなんか変だなと思い、ふと窓を見上げると、なんと自分たちが座っていた席が、ベリンツィオーナからチューリッヒ中央駅までの予約席であることに、この時点で気づいてしまいました。あわてて席を移動することになり、バラバラですが大人4人分の席を確保しました。
ですがその後、予約席が完全に埋まる様子もなく、空いている席もあり、次のアルトゴルダウまで新しい乗客が来るわけでもないので、娘と妻をその空いている席に座らせ、多少余裕ができて一安心です。結局、予約席だったところは、最後まで全部埋まることはなかったので、予約の紙に振り回されてしまいました。ですが、長距離列車に乗るときは、要注意です。

さらにこの電車には、別のトラブルが発生しました。
アルトゴルダウに向かっている途中、先頭の車両にあわただしく向かう車掌を見てしばらくのちに、いつもの異なる車内アナウンス。そして車掌が乗客に向かって「ドクター」という意味のドイツ語、英語等を呼び掛けていました。どうやら、急病人が発生したようでした。
やがて、医者らしき人を連れて車掌が先頭車両に行き、停車駅のアルトゴルダウに着くと、「急病人発生のためにしばらく停車する」とのアナウンスがありました。ルガーノを2分遅れで発車したECは我々の電車を追い抜き、さらにしばらくすると、急病人が担架で運ばれて行きました。結局、私たちの乗った電車は、26分遅れで発車することになりました。
同じ車両にいた乗客が、フランクフルトまでの乗り継ぎ方法を、車掌に聞いていました。最初ドイツ語で話していたのに、後からイタリア語に変わっていたのが、なんか不思議でした。


今回のイタリア語圏旅行は、二日目が天候に恵まれず、帰りもトラブルに巻き込まれちょっと大変でしたが、スイス国内旅行なのにイタリア旅行を楽しんだ、不思議な感覚を味わってきました。

そして今週末は、フランス語圏のジュネーブに行く予定です。

2013年9月16日月曜日

ティチーノ州旅行、1日目(ベリンツィオーナ、ルガーノ)

この週末は、イタリア語圏のティチーノ州に旅行に行きました。
きっかけは、週末の天気予報を見ていたら、スイス全体があまりよくない予報だったのだが、ティチーノのほうだけ晴れ予報だったので、行ってみようと決めたのですが…
ところが、出発前日の天気予報は、ティチーノのほうも日曜は雨予報。しかしすでに宿も予約してしまったし、土曜はそれなりによさそうな天気なので、行ってきました。

チューリッヒから電車で、ベリンツィオーナまでは2時間20分、ルガーノまでは2時間40分程度です。リギ山への登山口であるアルトゴルダウを過ぎると、列車は山あいを進んでいきます。建設中の新ゴッタルドトンネルの横を過ぎると列車はぐんぐん山を登って行きます。山が険しくなると、ループ線や、スイッチバックのように180°に向きを2回変えて登っていく場所は、上下に線路が見えたりと、鉄道好きにはかなり面白い路線です(写真は上手く撮れませんでした)。ゴッタルドトンネルでアルプスを越えると、その後はどんどん下っていき、やがてベリンツィオーナに着きました。チューリッヒ近郊ではドイツ語から始まる到着案内は、ベリンツィオーナではイタリア語から始まりました。

ベリンツィオーナは、3つのお城とその城壁等が世界遺産に登録されている街です。
街に降りると、当然のことながら看板がイタリア語。耳に入ってくる会話もイタリア語の響き。一瞬イタリアに来てしまったような感覚です。でも、お店の通貨はスイスフラン(しかし表記は、「CHF」でなく「Fr」)だし、coop, migros, swisscom等のおなじみのスイス企業の名前は見られるので、やっぱりスイスです。

街中を進んでいくと、お城の一つカステルグランデが右手に見えてきました。カスタルグランデの前の広場では、マーケットがやっていました。この城にはリフト(エレベータ)で登れると、の案内でしたが、リフト乗り場をうまく見つけることができず、結局、坂道を登って行きました(帰りにわかりましたが、リフトの入口は、広場を突っ切った先のお城の真下にありました。)。お城からは、ベリンツィオーナを囲む山々と上のほうにそびえる2つのお城。城壁を支える岩とブドウ畑の風景など、とても眺めの良い景色が広がってました。

城を中心とした街は、周りの山々に囲まれており、そして3つの城が、山のとおりみちにそびえ立つ様相は、昔の街道の要所で監視をする城とその城をとおる人たちの交流で栄えた街の古の姿が自然と思い描かれる感じを受けました。

もう2つのお城は、山の上のほうにあり、観光用のミニバスもあるのですが、今回はすでにカスタルグランデに登るので疲れたのと時間をかけたので、行きませんでした。ベリンツィオーナを後にして、今日の宿泊予定地であるルガーノまで移動です。
SBBのルガーノ駅からルガーノ中心にはケーブルカーがあるのですが、その乗り場が、まさに駅直結。あまりに直結すぎて最初気がつきませんでした。ケーブルカーが、駅構内に食い込んでいます。
上から見たケーブルカー


ケーブルカーの降り場から湖畔への道のりは、車の通れない細い路地にお店が並んでいて、ベネチアの街並みをほうふつとさせる感じで、やはりイタリアっぽいところです。この日は何かのお祭り が開催されていて、広場がとても賑わってました。
湖からはモンテ・サン・サルヴァトーレという山。そして湖畔を進んでいくと、モンテ・サン・サルヴァトーレに隠れていた、世界遺産のサン・ジョルジョ山が見えてきました。
サン・ジョルジョ山

その後migrosで買物をして、夕食を取りました。夕食の場所は、お祭りの広場の裏手で、最初はロックバンドなどがやっていてうるさかったのですが、最後にアルペンホルンの演奏を聴けてよかったです。

この日はそれなりに天候に恵まれていたので、よかったです。

2013年9月12日木曜日

ドイツ語講座、はじまる

今週から、ドイツ語講座に通うことになりました。

最初は、ドイツ語を学んだところで、今後会話の機会もそんななさそうだし、自己学習だけで十分かな、と考えてました。

しかし、GZに置いてあったパンフレットで、子供を預けることのできるドイツ語講座があることをしり、娘をインターナショナルな環境で預けてみるのも経験かな、と思ったこと、そして、ドイツ語圏におけるドイツ語講座自体にも興味があったので、通ってみることにしました。

しかしいきなりちょっとしたトラブル。開講日前日に講座の担当から電話があり、私が希望していた講座が、 人数不足で開講されない、とのこと。幸い、別の場所で、そんなに遠くないところで開催される講座の曜日の都合もよかったので、2回目からになってしまったけど、そちらに通うことになりました。

講座のレベルは、全くドイツ語経験のない(kein)初心者のA1.1というコースと、ほとんど経験のない(wenig)初心者のA1.2コースがありました。一応大学で勉強しているし、これまでドイツ語講座も勉強して、地元の新聞も読んだりしていたので、A1.2でいいだろうと思っていたのですが…

参加したクラスの生徒は8人くらいだったのですが、ほとんどの皆さんは、普通に先生とドイツ語で会話をしているのです。いったい、これのどこが初心者なのだろうか、と思いました。

私はというと、なかなか先生と意思疎通ができないので、「A1.1のほうがいいんじゃないか?」と言われ、自分もそう感じました。ですが、文法を中心とした授業では、十分についていくことができたので、先生も、「じゃあ、また次の授業で会いましょう」、と言ってくれました。
なので、とても疲れた2時間コースでした。早く耳を慣らして、先生の言うことだけはなんとかわかるようにしていかなければ、と思いました。

それにしても不思議なのは、普通にドイツ語で会話できる人が、なぜ初心者コースを受けるのか、ということ。会話はできるけど、正確な文法や読むのが苦手なのでしょうか? 理由はそのうちわかってくるのかもしれません。

ちなみに託児のほうですが、初回からいきなり娘を連れていくのは大変だろう、ということで、今日は、義母が面倒をみてくれることになりました。ですので、娘の託児デビューは、来週に持ち越しです。

2013年9月10日火曜日

Knabenschiessen

9/7(土)~9(月)にかけて、チューリッヒでは、Knabenschiessenというお祭りが開かれていました。チューリッヒの伝統的なお祭りのようで、最終日の9/9(月)の午後は休日にもなっています。どんな雰囲気なのか、見に行ってきました。

お祭り自体は、少年の射撃大会のようで、最終日には射撃王が決まるようです。
そして、その射撃大会会場周辺が移動式遊園地でいっぱいになり、会場までの道路には、多くの出店であふれてました。多くの人は、その出店や遊園地のために来ているようで、我々も出店でのショッピングを楽しんでいました。
とても移動式とは思えないほど充実した遊戯施設

肝心の射撃大会はもう終わってしまった時間だったようで、射撃場自体は地味な場所にありました。
すでにシャッターが閉まってます

チューリッヒのお祭りというと、8月のstreet paradeは、ものすごい人混みで、20代の若者が乱痴気騒ぎし、道にはビンや缶が散らかり放題、というすごい状態でした。

なので、今回も娘と一緒に行くのは大変では、と最初思ってたのですが、お祭り自体が子供を対象としていたものだったせいか、人混みはあったものの、子連れで十分楽しめる程度に落ち着いていて、良かったです。

2013年9月9日月曜日

ザンクトガレン

残暑もついに終わりを告げている日曜日。世界遺産のある町、ザンクトガレンに行ってきました。
朝、用事で空港に寄り、そこから電車でザンクトガレンまでは、例によって、プレイルーム付きの電車。娘が嬉々として遊ぶと思ったのですが、思ったより遊ばず。もうこの高さの滑り台では物足りなくなってきたのでしょうか?

ザンクトガレンに着いたときは、今にも雨が振りだしそうな天気模様。しかも日曜なので、街中はとても静かでした。街に入ると、一角に赤く塗られた不思議な地域がありました(写真は後程)

そして大聖堂には、11時過ぎに着きました。
しかし、ちょうどミサの時間だったようで、大聖堂の内部見学は後回し。
なので、まずは修道院図書館を先に見学しました。
入場料は12フラン。荷物をロッカーに入れて見学です。入口に靴ごと履くスリッパを履いて図書館の中に入ると、そこは荘厳で趣のある図書館でした。写真でお見せしたいところですが、中は撮影禁止。残念です。

その後昼食をとり、そして大聖堂の中を見学。ここも素晴らしい天井画と装飾の数々なのですが、ちょうど9月末まで改装工事中。奥の方を眺めることができませんでした。
大聖堂周辺はそこそこ観光客もいて、日本人の団体客にも遭遇しました。

そして、近くの教会や街を散策しながら、textilemuseumを妻と妻の母が見学してきました。(私は休憩してたので、詳細を書けず、すみません。)

雨降りの日曜でしたが、世界遺産の素晴らしい建物を見ることができて、良かったです。

2013年9月7日土曜日

9月の湖水浴場

「スイスには残暑が無い」と言われてましたが、今年は事情が違うようで、今週は最高気温が28℃にもなる日がありました。

今度こそ最後の夏だろう、と思い、娘を連れて、チューリッヒ湖の湖水浴場Mythenquaiに行ってきました。平日でしたが、やはり最後の夏を楽しもうという客で賑わっていました。

この湖水浴場には、子供の水遊び場もあり、最初は、そこで娘を遊ばせました。娘はようやく膝まで水につかることができました。

その後、砂遊びをするために湖岸にいきましたが、砂浜には白鳥がたくさんいました。羽根を広げると娘よりも大きくいのですが、たじろぎもせず近づく娘でした。
大きさでは負けてます

私も湖水浴初体験、ということで、湖に入ったのですが… 水温22℃は、かなり冷たかったです。7月の湖水浴もかなり水が冷たかったようですが、スイス人は結構平気で泳いでいます。やはり、寒さには強いからでしょうか?

こんなに暑かったのに、来週の水曜日の最高気温予報は、14℃です。寒すぎます。

2013年9月2日月曜日

スイス人に日本語で話しかけられました

チューリッヒにいる日本人はそんなに多くないた思いますが、街中で日本人を見つけることは多いです。やはり、ヨーロッパ人の中の日本人は目立つものです。

先週、私たちが住んでいるアパートの入口で日本人に声をかけたのは私ですが、今日は、アパートのすぐ近くの通りで、私が日本語で声をかけられました。
しかし、今日日本語で声をかけてきたのは、日本人ではなくスイス人でした。これまで英語で声をかけられることはたまにありましたが、日本人以外から日本語で声をかけられたのは、はじめてでした。

なんでもその方は、10年ほど日本に住んでいたことがあるそうで、最近近くの公園で日本語を話す私と娘の話を聞いていたそうです。そして、道で娘と日本語で話していた私たちに声をかけてくれたようです。その方とは、日本語でスムーズな会話ができました。そして、連絡先を教えていただき、また近々お会いすることになりました。

今日も街歩きから新しい出会いが増えました。こういう形で知り合いが増えていくのは、うれしいことです。

週末(zoo, zoological museum, scientifica 2013)

週末は、土曜日は良い天気。日曜も当初雨模様の天気予報だったけど、朝早い時間ににわか雨が降った後は、雲が多いけど、時折の日射しも強い天気でした。

土曜日は3回目のzoo。都合により、娘と二人だけででかけました。
今回は、午前中のペンギンの餌やりに間に合うようにでかけました。
水槽の間近にせまるペンギンさんに、娘も大喜びです。

その後、娘のリクエストで象を見に行き、さらに回ろうとしたところ、「かえるー」と早くも飽きてしまったので、すぐに帰ることに。
ですが、出口近くのmuseumショップのぬいぐるみが気に入ったのか、出口を出たとたんに「どうぶつえんいくー」とわがままをいいだしました。困ったものです。

日曜は、チューリッヒ大学の施設であるzoological museumへ。ここは動物の剥製や標本が展示してあります。入場無料なので、日曜のよい遊び先が一つ増えました。

そしてETHでは、scientificaというイベントをやってたので、少し見学しました。
ETHの研究の紹介(展示ポスターはドイツ語のみでしたが、学生は英語も話せます)を見たり、クイズ大会(ドイツ語ですが)の様子を見学したり。そして、ETHのスポーツセンターに作られた子供の遊び場で、娘を遊ばせてきました。娘は、鉄棒でぶらんぶらんができて、とても喜んでいました。

2013年9月1日日曜日

スイスに残暑はない、はずだったが…

たしか先週8/23の新聞に、湖水浴でにぎわっている写真とともに、、「最後の夏」との記事が載っていました。そして、その後はぐっと気温が下がり、雨も良く降るようになったので、夏が終わったのか、と感じていたところでした。
スイスに長くすむ人からも「スイスに残暑はないから」と言われました。

ところが、今週の水曜日頃から天気が回復してきました。雲は多少あるものの気温が上がってきて、金・土の気温は23℃前後となっていましたが、日射しが強いせいか、体感の気温はもう少し高いように思えました。金曜日は、湖水浴の客も多かったようです。

そして、9/1時点の天気予報では、次の水・木は雲マークのない晴れ予報で、最高気温も27℃とのことです。今年はスイスにも、残暑がやってくるのでしょうか?